活動記録(2022年度5月)

5月11日 院生ゼミ

 

本日は,院生全員で物品の管理について共通理解を図った後,T.Mさんから論文検索の方法について説明がありました。
引用文献の書き方や,論文検索サイトや図書館を活用し,求める論文を探すという体験型のゼミでした。
ただ聞くだけよりも,やってみて分かることがたくさんあります。
こういう方法もあるのかと思ったのが自分自身の学びでしたし,M1の皆さんがこの後行う活動を体験できたのも大きな学びだったと思います。
M2がチェック役として機能する設計も素敵だなと思いました。

2週間後の院生ゼミでは,M1による「論文紹介」があります。
今日学んだ論文検索の方法や引用文献の書き方が自分のものとなっているか,チェックできるいい機会だと思います。
M1の皆さんの論文紹介を楽しみにしています。

もし何か分からないことがあれば,いつでも相談にきてください。
 

 

H.O

5月13日 学部ゼミ

 

本日のゼミでは、学部3年のGWの課題となっていた論文5本読みのプレゼンを行い、各発表について班で検討を行いました。

 

Hさんは、学級経営に関する論文を中心として発表を行っていました。検討の時間には、「自己記録手続きを用いた教師の言語賞賛の増加が児童の授業参加行動に及ぼす効果-担任教師によるクラスワイドな褒めることの効果-」という研究において、教師の言語賞賛の増加が児童の授業参加行動を促進したという分析の結果から、ではなぜ教師の言語賞賛の増加が児童の授業参加行動を促進するのか、といった内容があがりました。

 

Rさんは、学級崩壊に関する論文を中心として発表を行っていました。検討の時間には、「小学生の規律意識と学級の荒れ:『規律意識の醸成』で学級の荒れに対処できるのか?」という研究において、通常学級よりも困難学級の児童の方が、他の児童の規律意識を低く評価していたという研究の成果から、ではどのようにすれば、児童が他の児童の規律意識を低く評価しないような学級を作れるのか、といった内容があがりました。

 

Rさんは、自身の経験から、叱ること等の教師の指導の在り方に関する論文を中心として発表を行っていました。検討の時間には、「小学校での褒められ・叱られ場面における児童の感情・行動的反応の検討-当事者および傍観者の立場の違いに着目して-」という研究において、叱るという行為は、叱られた児童当事者のみでなく、その傍観者の心情にも影響を与えるという研究の成果に対し、共感する声が多くあがりました。

 

Kさんは、自身の興味のあることがまだ定まっていないということで、部活動に関する論文やクラス内の人間関係に関する論文等、様々な分野の論文の発表を行っていました。検討の時間には、「中学生における『スクールカースト』とコミュニケーション・スキル及び学校適応感の関係:教室内における個人の地位と集団の地位という視点から」という研究において、「人気度」の高い生徒が「中心度」の高い生徒と必ずしも一致しているわけではない、という研究の成果に対し、興味深く感じるという声があがりました。

 

私自身、強く興味を持っている分野はあるのですが、今回4人が読んだ様々な分野の論文の発表を聞き、自分が興味を持っていなかった研究分野にも興味を持つことができました。自分が興味を持っている分野はもちろん、その他の分野の研究も調べることで、自分の知識の幅を広げていこうと思います。

 

今日発表してくれた4人、とても興味深い発表をありがとうございました!

まだ発表していない4人は、次回のゼミでの発表頑張りましょう!

Y.H

5月18日 院生ゼミ

 

本日は,先生からedutabについてでした。
edutab(同期型CSCL)について,先生の説明や実際に使用すること,実際に課題を作ることを通し,色々な可能性を感じることができました。
課題を作る場面では,それぞれが様々な視点から作ることで,切り取り方によって様々な使い方ができることを実感することができました。

今後,研究で使用する方や学校現場で使用する方が出てくるとおもしろいなと思います。

M2 K.N

5月20日 学部ゼミ

 

本日のゼミでは、学部3年のGW課題である論文5本読みプレゼンの発表を行い、各班で検討を行いました。

 

Rさんは、「中学生の教師に対する信頼感とその規定要因」や「教師との関係の形成・維持に対する動機づけと担任教師に対する信頼感の関連」など、「教師と生徒の信頼関係」に関連する論文を多く調べていました。論文のわからない用語をわかりやすく説明してくれたため、難しい論文もよく理解できる発表でした。

 

Rさんは、「〈問題行動〉をする生徒および学校生活に対する生徒の評価と学級の荒れとの関係〈困難学級〉と〈通常学級〉の比較から」など、「学級崩壊」に関連する論文を多く取り上げていました。その中には、1つの学級が対象と小規模の研究もあり、今後の自分たちの研究にも参考になる論文を紹介してくれました。

 

Hさんは、「マインドフルネス・プログラムによる小学生に対する心理教育アプローチ」など、「心理」というジャンルの論文を多く取り上げていました。とくに上記の「マインドフルネス」は遥さんが実際に行っていることでもあり、自分自身の好きなことを教育につなげて紹介する場面も見られました。

 

Kさんは「小学校の普通教室における提示物の実態と児童の意識に関する事例的研究」や「学級経営における学級通信の役割」など「学級経営」に関する具体的な場面における論文を多く取り上げていました。観察実習や本実習でも着目できそうな小学校教員でになる上での身近なところを多く紹介してくれました。

 

 今回の4人は一人ひとりが自分の興味のある分野を調べており、私自身新しい発見ができました。中には私が興味のある内容もあり、まだまだ様々な論文があふれかえっているのだと感じました。5本論文プレゼンを終えて、今後卒業研究などで生かせることがたくさん詰まっていたため、この経験を糧に今後の自分たちの成長に繋げていきたいと思います。

学部3年のみなさんお疲れ様でした。これからのゼミも全力で頑張っていきましょう!

S.H

5月25日 院生ゼミ

 

 昨日行われた院生ゼミの活動を報告します。

昨日は、「M1 3名による論文5本ノックの紹介」でした。

発表15分、検討12分、共有8分の時間配分で進められました。

今回は発表後の検討の方法にも新たな工夫が加えられています。

各自が発表を聞きながら、興味のあるトピックをjamboardに書き込み、

それに関係すると思われる考えやキーワードをグループで出しながら、視点を広げていくというものです。

他のグループのシートを見ると、違った観点から関連づけがなされているので、新たな考え方に触れることができます。

いつもとは違った方法での検討でしたので、私自身、新鮮な気持ちで取り組むことができました。

グループでのブレストや他のグループとの共有から、新たな観点・視点の獲得もでき、全員にとって有意義な時間となったのではないかと思います。

1人で考えていても気が付かないような視点を得られたことが、大きな学びでした。

発表者が興味を持ったキーワードです。

K.Oさんは、「ゲーミフィケーション」、「形成的評価」、「共生(インクルーシブ)体育」、「ICT活用」、「UDL」

K.Kさんは、「小学校」、「思考ツール」、「ICT活用」、「地域学習・地域素材」

H.Tさんは、「遠隔教育」、「協同作業認識」、「同期型CSCL」、「小規模校」

それぞれの内容は、発表者から送られている資料をご覧ください。

発表スライドにも聞き手が見やすい工夫がなされていましたし、発表もほぼ時間ぴったりに進められるのは、すごいなぁと感じます。

自分は昨年度そこまでできませんでした。

良いところは是非、真似していきたいと思います。

来週は、残りのお二方の発表です。

楽しみにしています。